アマゾンダッシュボタンが与える購買の変化

アマゾンダッシュボタンが与える購買の変化

アマゾンダッシュボタンが与える購買の変化


アマゾンダッシュボタンとは
                

アマゾンダッシュボタンとは、米ネット通販最大手のアマゾンが発売した、特定商品のリピート購買を円滑するボタン付きの機械のことを指す。商品ごとに異なるパッケージのボタンで、例えば私が洗剤の「アタック」使っているユーザーだとして、アタックのアマゾンダッシュボタンを500円で購入し、必要な時にボタンを押すと、アマゾンを経由してアタックの購入が完了するという仕組みである。消耗品で、同じものを繰り返し購入する際に、もはやスマホなど開かなくてもボタンを押すことで完結してしまう。


アマゾンダッシュボタンのすごさとは            

ワンクリックして購入が完了することはすごいと思うが、アマゾンダッシュボタンのすごさは他にある。

『それは、アマゾンがメーカーを掌握したといういうことである。』

ボタンを押して購買してしまうということは、流通店舗でその商品の棚を見ないで購入してしまうということである。ブランドスイッチの可能性がリアル店舗でなくなってしまったのだ。これは恐ろしいことであると思う。
中には、アマゾンより安い金額の店があれば、店舗までいくのでは?と思うかもいるかもしれないが、もちろんいると思う。しかし、消費財は金額が安く、金額の違いは数十円程度だろう。アマゾンダッシュボタンは利便性を求めている人をターゲットにしているので、数十円の違いを気にする人は無視していると思う。

話をもとに戻すが、アマゾンの中でしかブランドスイッチが行われない場合、タイミングはいつか?ということだが、

1番のタイミングは、ボタンの買い替えのタイミングだ。
アマゾンダッシュボタンは1年で電池が切れる為買い替えなければならない、そのタイミングがブランドスイッチのタイミングだ。おそらくメーカーはそのタイミングでアマゾンに広告料金を支払うことになるのだろう。完全に掌握されていると感じる。アマゾンが媒体者として大きな力を手にしたのだ。


アマゾンダッシュボタンの今後               

これは噂だが(現実味がありすぎて怖い)、アマゾンダッシュボタンがマンションやアパート、一戸建ての壁に設置されるという話もある。この場合、商品別のボタンではなく、Webでボタンの種類を設定できる仕組みだ。
例えば、私が賃貸マンションに住むさい、洗濯機置き場の上の壁にアマゾンダッシュボタンが埋め込まれている。WebのIDとPWを家主から受け取り、そのボタンんで購入できる商品を設定する。もしくは、デフォルトで商品が決まっているということもあるかもしれない。。。

ボタンを押せば「アタック」が買える。他のブランドが良ければ、小売店舗で買えと。トイレットペーパーなども当てはまると思う。多くの場合便利だからと言って、選ばずにボタンを押してしまうだろう。

これが意味するものが何か、家主はアマゾンに利用料を支払う、メーカーは家主にお金を支払って自社の商品を登録してもらう。今までなかったお金の流れが出来上がるのだ。

世の中の消費財がアマゾンに完全に掌握される日が近いかもしれない。